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ローマの思い出

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風景描きたいな・・・でも外は寒いし、出不精なので、困ったものです。実はこの正月は友人の住むイタリアに行こうと予定していたのですが、切符の手配が遅れて結局行けませんでした。以前12月の暮に出かけたときは、行こうと決めたのが2週間前、それでも余裕で切符も買え、値段も往復6万円という激安。テロのあった年だったので例外だったのですね。ここ、ローマもトレビの泉も人はまばら、ひっそりとしていました。

2008.1.5

車窓

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夕焼けの空を描きたいな、そう思ってもその空は一瞬です。これは、以前イタリアを旅行したときヴェネチアからボローニャに向かう途中出合った夏の夕焼けです。その時は絵の具も何も持っていなくて、小さな手帳にボールペンで描きとめただけ。ここはオレンジ、ここはグレー・・・。1年半前の記憶を頼りに描いてみました。それにしても記憶ってこんなに頼りにならないものなのか・・・もしその時の写真があったならこれとは随分違うんだろうな。記憶が思いもよらない形に変貌していく場合が多いけれど、それは発酵したんだと思うことにしています。熟成ならいいけれど腐らないようにしなくちゃね。

2008.1.3

子年

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明けましておめでとうございます。

このねずみ、賛否両論です。気持ち悪いかなぁ?

有難いことに昨年はすこしずつではありますが仕事が広がったかな。今年も自分に出来ることをコツコツ続けていきたいと思っています。sen.jpg

去年は青い実をつけた庭の千両が、赤くなる前にバラバラと落ちてしまいましたが、今年はたくさん赤い実をつけました。子年、ネズミのように子供は産めませんが、作品はじゃんじゃん生み出していこうと思います。2008年もどうぞよろしくお願いします!

2008.1.1

記念の花束

hanataba1.jpg  今年もあと僅か、仕事場の掃除。描きたまってしまった絵も、ちょっとは整理をしないと・・・。失敗作の捨てきれずに置いてあったものを、思い切って処分。でも、部分的に使えそうなものはコラージュにできるし、切り取っておくことに。

実はこの絵も今年の3月に描いたもので、あまり気に入らず、暫くごみ箱のそばにおいていたもの。正面の百合のところは、紙をむしって剥がしたり、厚手のファブリアーノにかなりしつこく描いてあって、・・・まだもうちょっとやれるかなと、また手を加えてみました。

けっこう短気だから、ダメだとなるとほっぽり出してしまうのだけど、来年はもうちょっと落ち着いて粘ってみよ~っと。

2007.12.29

小物たち

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階段の踊り場や、窓辺のちょっとしたスペースに置いてあるものを集めてきて描きました。手前の鍵は子供の時にコレクションしていたもので、「ひみつのこばこ」と拙い字でかかれた入れ物に入っているものです。お気に入りだった[かぎお化け]という童話を読んで集めはじめたのですが、そのなかにはコンビーフ缶についている鍵も入っています。

2007.12.21

シクラメン

cyclamen.jpg冬はもっと寒かったよな、、、だって、庭でザクザク踏んでいた霜柱が立ちませんし、水道管が凍って(家が古いので)、朝のうちは暫く水が出ないなんてこともこのところありません。季節感もなんだか知らず知らずのうちずれていきそうです。温暖化のせいでしょうね。

毎年この時季になるとシクラメンを描こうと挑戦するのだけど、何故かいつも失敗してしまいます。花の形を追いすぎるせいか?今回は描き過ぎないように気をつけました。。。

さてさて、来年の4月から青葉台東急セミナーの、私の担当する水彩画講座がもう1つ増える予定です!

2007.12.20

クリスマスブッシュ

xmasbush1.jpg  私が作品を作ったり絵を描いていると、ひょいと母が覗き込んで批評をします。小さかった頃はよく母の真似っこをしながら、一緒に林檎や、窓から見える風景を写生していました。今では専ら評論家。これがまた図星なことを言うのでときどき腹が立ちます。たまに母も自分でも描いてみたくなるのか道具を広げて描き出すのですが、途中で筆を入れてみろと私に指示。で、筆を入れると、「そこはもっとこんなふうに」、とか、「そうそう!それでいい」とか。・・・何なんだぁ~?

講座を持っていると、上手になる方法は?と時々質問されますが、とにかくいっぱい描くことだと思います。そして、これだ!と思ったら技をどんどん盗むこと。・・盗んじゃっていいのか?逆に真似されたら何もなくなってしまうようじゃダメなのです。「学ぶ」はもともと「真似ぶ」、模倣をして自分のものとすることです。そうやって学問でも何でも受け継いできたのですから。そうして得たものを昇華させていくこと、そして「発見する」、「気付く」、ことが大事。それは、問題が解けるとか、上手になることより、もっと大切なことだと思います。

 クリスマスも近いので、クリスマスブッシュという赤い花を描いてみました。布は今年タイで買ってきたもの。丁度色が似ていたので敷いてみました。手前にあるのはウッドペアーという、ずしっと重たいちょっと珍しい植物です。

2007.12.19

からすうり、れもん

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色集めが好きで始めた水彩画。そのうち水彩絵の具のメーカーのロゴ集め。おかげで随分と絵の具も沢山になりました。絵の具だけでもひと財産!でも集めるだけでなく絵の具は使いようがあるので助かります。

収集癖があるので、はまってしまうと大変です。これまで集めてしまった物は、お酒、香水、豆電球、紙、オーディオ、色石、アルコールランプの色とりどりの燃料、面白い形のガラス瓶・・・。それでも、ものが溢れて散らかるということはありません。きちっとそれぞれの場所に(私なりに)すっきり収まっていますし、お酒は減ってしまいました。

色とか香りとか音とか触感だとか、感覚的なものはいろいろ連鎖していると思います。音にも色を感じるし、色にも匂いを感じるし。 或いは、そういうほかの感覚を呼び起こすものに惹かれます。karasuuri.jpg

買ったばかりの色を使ってみたくて、レモンを描いて、からすうりを描きました。ちなみにレモンはセヌリエ(主に使った影の色はバイオレットブルー)、カラスウリはシュミンケ(主に使ったからすうりの色はトランスルーセントオレンジ)。

2007.12.15

カサブランカ

yuri.jpg 先月のはじめ、大学の特別授業で洋画の1年生対象に水彩画講座をもちました。大学では版画の授業は持っていたけれど水彩画は初めて。今回の授業ではモチーフも全て任されました。どんなものがいいかな、事前に手伝ってくれた学生さんに聞くと、百合!ガーベラ!鳥かご!(?!) 予算全てを花と果物、オトナ買いしました。気分爽快♪  そしてモチーフ棚のものと組み合わせてセッティング。(セッティングって意外と難しい~。)

そういえば最近、百合を描いたことなかったな・・・。自分でも描いてみたくなり後からカサブランカを買ってきて描きました。甘くて爽やかでいい香り。以前香り集めに夢中になったとき、殆んど身に付けることはないのにやたらとコレクションしてしまった香水もちょっと並べて。香水瓶並べたからって、香りを表現できるわけではないけれど。。。

2007.12.10

コーヒーオベーション

coffeerose.jpg 最近、絵はどんどん描きたまっていますが、さてこのページに載せようと思ってもコトバのほうが出てきません。自分が話すこともなんだかつまらないし、脳味噌に肥料を与えないといけないみたい。本読んだりすることも減ったしな・・・。おととい、中学校の定期試験で国語の試験監督をしたときに、問題文が面白くて久々に並んだ文字を読みました。その中で、「癒し」という言葉に触れていたのだけど、これは80年代に生まれた言葉なのだそう。もとは、「癒える」という自動詞だったのですね。他者とのかかわり、また他人のことばに耳を傾けることで自ずと「癒える」。そういう力が人には備わっている、という「聴くこと」の大切さを説いたお話でした。言葉の背後にあるものをきちっと意識し理解するのは容易ではありません。nonverbalなことばかりしていると尚更。。。

 ところで、コーヒーオベーションと言う名の薔薇です。色の質がちょっと不思議で、蝋のような半透明の赤い薔薇。大好きな音楽を聴きながら描きました。

2007.12 .7