太陽が沈んで、真っ暗になる前の、ほんの少しの時間。太陽の光が地平線から消え、屋根の色、木々の色、いろんな色が色を失って、その代わり家々にあたたかそうな明かりが灯り始める頃。何となく空っぽな気分、寂しくなる時刻でもあります。
手元は暗いし、寒いし、刻々と変わってしまう空の色をなかなか追いきれませんでしたが、この季節のこの時刻をずっと描いてみたいと思っていて、、、やっと描きました。
2007.1.14
太陽が沈んで、真っ暗になる前の、ほんの少しの時間。太陽の光が地平線から消え、屋根の色、木々の色、いろんな色が色を失って、その代わり家々にあたたかそうな明かりが灯り始める頃。何となく空っぽな気分、寂しくなる時刻でもあります。
手元は暗いし、寒いし、刻々と変わってしまう空の色をなかなか追いきれませんでしたが、この季節のこの時刻をずっと描いてみたいと思っていて、、、やっと描きました。
2007.1.14
紅葉の季節、千葉の養老渓谷まで行ってきました。初めての場所だったので道に迷いながら、車で4時間かけて到着。11月も後半ですが、今年は暖かいせいか紅葉遅め、ここもまだ色づき始めといったところでした。木々に囲まれ湿り気のある空気、 水の流れる音、なんだかホッと落ち着く空間、こういう場所が私は大好きです。遊歩道を往復して5kmくらい、まだ淡い色彩を堪能しながらぶらぶらと歩きました。戻る頃にはちょうど日も暮れて、雨も降り出しましたが、来てよかった!帰りはスイスイ2時間で横浜へ。途中、画材屋さんへ寄って紅葉色の絵具を買い、この日見た景色を思い出しながら描きました。
2006.11.26
夏休み10日間ほどイタリアへ行ってきました。夏のイタリアはみんなバカンスに出かけてしまっているので殆んどのお店、レストランはお休み。友人宅ですっかりお世話になり、近所の陽気なイタリア人の方たちや、ラッパや車のクラクションのまねをするオウムとも出会え、とても楽しい旅行でした。
今回はトスカ-ナ地方を中心にまわりました。はじめはアドリア海を渡るというプランでしたが、ちょっと笑えるハプニングがあったりして、結局、友達の住まいのあるボロ-ニャを基点にあちこちまわる事にしました。ボロ-ニャは何処へ行くにも結構便利な街です。
まず、ボロ-ニャからユ-ロスタ-でフィレンツェまで行き、そこから1時間半ほどバスに乗ってシエナへ。フィレンツェもシエナも人の多さは渋谷なみ。だけどさすが、シエナの建物の色は、「シエナ色」でした。ここでバ-ントシェンナとロ-シェンナの顔料をお買い物。思ったより本場の顔料は暗めなのか~と思ったら、サングラスをかけたままでした。絵具は日本でも手に入るけれどせっかくなので記念に購入。もちろん、トスカ-ナの紙もGET!
宿へは更にバスに乗って40分ほどの郊外。バスの運転はアグレッシブで、30キロ制限の細い田舎道を90キロ近くで飛ばしてくれました。・・・緊張。
太陽の強い光、明るい土の色、そしてトスカ-ナは何といっても緑の色が違います。日本では目にしない背の低い黄緑色。こんな黄緑の絵具はどうやって使うんだろう?と、なかなか減らなかった色もこういうところで使うんだな。下はシエナ郊外のホテルの窓から見た景色。のんびりとしたところで、明け方ニワトリの鳴き声で目が覚めました。朝食前に近くを散歩。葡萄や木苺などがたわわでした。いつのまにか散歩どころか、つまみ食いに夢中。
このあと、シエナから足を伸ばしてヴォルテ-ラというちょっと小さな街まで行くことに。途中1日3本しかないバスを待たねばならず、4時間ほどコッレ・ディ・ヴァル・デ・エルサという小さいな町を散策。「あんたの住んでるところより食べ物だって美味しいし、綺麗な町なのよ!」とすれ違いざまに言い放つおばさん。最近出来たばかりのガラスのエレベ-タ-に乗って展望台に上ると、思わず「わ-!外国みたい!!」って。・・外国だよ。ここエルサは別名クリスタルの街なんだそうです。時間つぶしに寄った町は、思いのほか素敵なところでした。さて、やっとバスに乗り込んで1時間近く。標高555mの高台にある中世の面影を残す、石(アラバスタ-)の街ヴォルテ-ラへ。延々と続く不思議な色の大地、これまた唸るほどの絶景。唸った。高台にあるのでかなり涼しく、風も強め。これもトスカ-ナなのか・・・。広がる大地があまりに凄くて、これは絵には描けません。。。建物の一つにちょっと不思議な入り口を見つけ、地元らしき人に聞いてみると、そこを通り抜けた空き地で、週1くらいのペ-スでトラック数十台がやってきて、バザ-が開かれるとのこと。行ってみると丁度バザ-、やってました。お昼のお弁当用にトマトとオレンジを買い、豚の丸焼き(?)ポルケッタのサンドイッチを作ってもらいました。これ、フィレンツェの切符売り場で食べました。東京駅でこんなことしたことないな~。
トスカ-ナから帰って、ボロ-ニャでゆっくりし、今度は日帰りでベネチアへ。ベネチアも観光客でいっぱいだったけれど、一歩路地裏に入ると、しんと静かな空間が広がるから不思議。
日本の海は何度も見ているけれど、初めて見た外国の海。海ってこんな緑色もあったのか~。塩の匂いも全然しない。ベネチアは熱海みたいなもんだし夏場は臭いと聞いていたけれど。いや、この海の色をみることが出来ただけでもヨカッタ。
そしてそして、旅行の締めくくりは、ボロ-ニャ郊外の城、ドッツァへ。ここはワインの城。ワインに囲まれ幸せいっぱいでした!
2006/9/6
先日、台北のスケッチを載せたところ、風景をもっと見たいとコメントいただきまして、真に受けてまた載せちゃいました。これは2002年のお正月、ロ-マのテヴェレ川、サンタンジェロ城に架けられた橋です。このときの旅行は、着いたその日から通貨がリラからユ-ロにちょうど変わったときで、銀行はストライキ起こすし、お店でユ-ロ紙幣を渡せば「ユ-ロが来ちまった!」って大声で喚くし、面白かったな。来月久々のイタリア、今度は夏の景色が見られるかな。
ところで、私は「すり」の仕事をいただき、その真最中。その昔、大学出たての頃アルバイトをしていたのですが、どんな仕事?と聞かれた時「すり」って答えるとるとみんな妙な顔をしていたっけ。稼げるの?と聞かれれば、「日によってまちまち」。ふふん、窃盗団の「掏り」じゃないよ~。 「摺り」。
2006/7/21
先月の末に台北へ行ってきました。成田から3時間足らず、あっという間です。外国へ行くとその国の匂いを感じるものですが、台湾は鹿児島の祖母の家の押し入れの匂いに似ていました(失礼)。私にとっては何となく落ち着く懐かしい匂い。着いたのは夜、昼間は35度近くあったようで蒸し暑く、風はなまあたたかくワサワサとしていました。台湾の風や雨は台風が来る前の雨風に似ていると思ったけれど、台風の生まれる地だからそうなんだと改めて実感しました。このスケッチは翌朝出掛けた龍山寺周辺です。夜市の赤い垂れ幕が印象的でした。街では犬をよく見かけ、ゲ-ジにいっぱい詰め込まれた犬達もいたけれど、あれはなんだったんだろう・・・。食用か?台北一長い歴史をもつ龍山寺は参拝客と供え物の色とりどりの果物であふれ返り、お経を合唱する声には並々ならぬエネルギ-を感じました。
2006/6/6
修善寺です。高校時代から共に絵を続けてきた友人が住んでいて、「スケッチしにおいでよ」と声をかけてくれました。出かけた日は良い天気でしたが、仕事を終えたその足で行ったので着いたのは夜。翌日はあいにくの雨でしたが、鈍行乗り継いで折角ここまで来たのだし、何が何でも描くぞ!というわけで、景色の良いところまで友人が車を走らせてくれました。屋根がないと絵具も雨に溶けてしまうから、SUV車のトランクに座って小さくなりながら友人も一緒にスケッチ。風が吹くと雨も入り込んできて絵に程よく水がかかり、丁度霧の感じに。霧ですぐに変わってしまう山の稜線、樹々の微妙な色合いを追いかけるのが何とも新鮮でした。帰りがけにはここでワサビも買って満足。ちょっと寒かったけれど楽しいひと時でした。
2006/4/6
5月の緑色。
初夏の若葉の色は瑞々しくて、気持ちが良いです。そんな緑を眺めながら新茶で一服、体の中も緑色の気分。緑ってなんだか安らぎます。
緑色の気分になったところで描いた緑の絵。私の原風景のようなもの。風景を描くのは子供の頃から大好きでしたが、その風景は専ら緑。藪だとか、緑の鬱蒼とした場所。その頃は近くに川はありませんでしたが、一番好きなのはさらさら流れる川のある緑の風景、二番目は林間の中の空き地のような小さなポカンとした場所。
いろんな国いろんな所へ行ってみたいけれど、一番落ち着くのはこういう場所なんだろうな。
2005.5.18