ゴールデンコンビの相方、きよちゃん(=聖原司都子さん)の個展が目黒区碑文谷のギャラリーにて開催中。
なぜゴールデンコンビというようになったか、その経緯は、別の友人の搬入展示を二人で手伝った際、あまりに手際がよく抜群なレイアウトで、すげえぜ俺たち!!と自画自賛しまくった挙げ句に「赤帽+搬入展示業」で将来このコンビで起業し小銭を稼ごうとお互い思い立ったことに遡る。
ゴールデンコンビを名乗って20年近くなるけれど、起業するには至らずとも、年々磨かれる二人の手際のよさとイカしたレイアウトによって(?)、今回の展示も可也いい出来となった。
それにしても、今回のきよちゃんの個展はとても素晴らしいと思う。金銀箔を施した下地にリトグラフを重ねてあるのだが、技術の確かさもさることながら、そのコツコツと積み上げた厚みのある描写が彼女にしか出し得ない不思議な世界を醸し出している。とらえどころなくあらわれた形は、遠く懐かしいような場所へと誘われるようでもある。
個展の度に変化していく作品への姿勢も毎回興味深く、こちらの創作意欲も触発してくれることに感謝しつつ。
2009.11.29