溶けた脳みそで考えること 場外乱闘編

共通認識のあるものには名称がある。
例えば「りんご」といえば普通赤くて丸い甘酸っぱい果物を想像することができる。

赤くて丸くて(ちょっぴり五角形をなしたもの)、を見ると「りんご」という名称が浮かび、皆安心して受け入れるだろう。

しかし、その林檎を輪切りにして、地と図の色を逆にしたとする。
一瞬何を描いたのかわからなくなったとき、「りんご」という名称も失ってしまう。
りんごを描いたにもかかわらず、名称を失ったために我々の共通認識を離れ、その社会のものとはなりえない処へ行ってしまう。
その社会に対して挑戦的なものとなって、要するに「理解しがたいもの」となってしまうのだ。

そう考えたとき、「わかる」というのはどの程度の必然性があるのだろう?「わかったつもり」、だけなのかもしれないのに。

共通のコトバの外にあるものは、とても曖昧で、「確か」なことではないけれど、 不確かな中にもそこには実はリアルなものが潜んでいる。
だって、イラストのように形象をかたどった「りんご」よりも、輪切りにしたほうがその中に隠れているものが顕わになるわけだし、輪切りにすることで見えなくなってしまった皮の赤い色は背景に表現されているでしょ?

2010.7.26

溶けた脳みそで考えること

 

この暑いさなか、警察署へ出頭。
免許の更新。ユウリョウの更新ですかと受付で訊かれ、無料の更新てのもあるのかと思った5年前。
一瞬考え間をおいて「幾ら幾らのです」と答えたから恥かかなくて済んだけれど、もちろん有料じゃなくて優良のこと。
今回はそんな勘違いもなく手続きができた。

それにしても、

今度の免許は個人情報保護とやらで、本籍地を載せないらしいのだけど、世の中そんなに物騒なのか。。。

それなのに 展覧会のときは、そこに必死になって作った絵があるのに、
どこの大学を卒業しただとか、どんな賞をとっただとか、どこで給料もらっているかとか、載せなくちゃならないの?
そういうことをウリにできるように今まで積み重ねてきていないから、何だか この暑さで吠えたくもなる。

2010.7.24

 

ユリとバラ

lily

昨日のお教室で、こどもクラスの生徒のお母様がお庭に咲いたお花を持ってきてくださいました。なんて奇麗な色!うわっ、と思ったその色を感じたように絵にできればいいのだけど、なかなか思うようにはいかないものです。

小学校で講師をしていたのはもう随分前、子供に絵を教えるのは本当に久々です。

教える・・・。

いつも「絵を教える」、という言葉は使わないようにしているし、使いたくないと思っています。言葉が見当たらなくて、教えると言ってしまうこともあるけれど。

感じ方はそれぞれが感覚を開くこと。そして、感じたことをどうやって描くか、その描き方はそれぞれが工夫すること。そうしないと絵に説得力は出てきません。

私はどういう立ち位置でいれば、それぞれのいいものを引き出していけるのか。いつもそのことを考えて観ていたいと思っています。

 

2010.7.14

herbのある食卓

herb  ハーブビネガーやハーブオイルを作ったらモチーフにして描いてみたくなりました。実は先月作ったのだけど、やっと描けました。蓋はコルクの方が絵になるけれど・・・。

ついでに、ひとつハーブビネガーのレシピ(中央の瓶)。
白ワインビネガー500cc・エストラゴン6本・ニンニク3かけ・ディルシード小さじ1・白粒コショウこさじ1
魚やサラダに合います。ドレッシングを作るにもただの酢よりも香りよくて好きです。

artstudionaoのホームぺージではnao便りを気まぐれ更新中です。最新のnao便りは「ワンポイントレッスン:かげの色」です。

 
2010.7.11

 

今日のたまプラーザの教室で皆さんと一緒に水彩画を久々に描きました。やはり1カ月ぐらい描いていないとどうも鈍るようです。

やっと、格闘していた版画を仕上げることができ、期限に間に合いほっとしたところ。そんなときの飲みのお誘いで、解放感もあって、注がれるままに飲んでしまい今朝は二日酔いでした。自業自得。帰リ道半分はあまりよく覚えていません。

ほっとしたのも束の間、今度は個展に向けて頑張らなくちゃ。。。

今月は水彩もちゃんと描きますよ!

 

2010.7.5