今年も残りあとわずか。
昨夜は皆既月食、首が痛くなるくらい久々に空をじっと見上げた。
徐々にほんのりと赤くなりながら隠れていく月。
いいことも悪いことも、こんなにいろいろなことが凝縮された年は今まであっただろうか。
私にとって大きな転機となった年でもあるが、それでも日々に忙殺され、なんとなく過ごしてしまった感じもする。
いったい何をどのように過ごしていったらよいのだろう・・・?
先ごろは親戚が文化勲章をいただいたという朗報が舞い込んだ。
コバルトブルーに魅せられて好きなことをやらせてもらえた結果なのだそうだ。
コバルトブルー、私も大好きな色だ。
諦めず、迷わず、好きなことをただひたすら続けていくこと、
私は賞なんてものとは無縁のところにいるけれど、結果が得られようが得られまいがそれでもいいんだよな・・。
展覧会をするといつも遠方から来てくれた一番元気だった伯母が緊急入院し、その見舞いの帰り道。
人の命はいつどうなるか分からないもんだなと、精いっぱいのことをしなくちゃと、 暗い夜道、車を運転しながら、
きらきら光る透明なコバルトブルーの電飾を横目に、宙に浮いたような、複雑な、妙な気持になった。
人々のいろいろな思惑とは無関係に、遠い空で繰り広げられている天体ショー。
不思議な月を眺めながら、ちょうど地球の反対側から飛行機に乗り込む頃であろう夫を想像した・・・なんちゃって。
2011.12.11