色/音

2016/ 3/29 22:03個展まであと1か月半。

春休み、この機会を逃してはならぬと版画制作にいそしんでいる。

版画の、構想を練る時によく音楽を聴く。

大学の助手になって初めてボーナスをもらった時、ちょっと高価なオーディオを買った。店に何週間か通いつめ、スピーカーやアンプをあれこれ繋いで音を試し、気に入った音の組み合わせを探し楽しんだ。このお気に入りのオーディオを実家においてきたこともあり、また新たに音探しをしたくなり、暫くおさまっていたオーディオ熱がまた復活してしまった。今はマンションだし、限られたスペースなのでコンパクトなものでないと置けないが、気になるものがあったので購入し、スピーカーケーブルを銅線や銀線に変えたりバイアンプで繋いだりして聞き比べ。

そこへ、従兄がベーゼンドルファーとスタンウェイの聞き比べCDを送ってくれたり、夫はベートーベンの交響曲全集のCDなど買って帰るものだから、さらに熱が入ってしまう。

私は音や数字に「色」を感じるのだけれど、そもそも、音も色も波動であって、周波数で音の高低や色が決まる。これが空気を伝って音を、光を通じて色を知覚する。そう考えるとすべては繋がっているので不思議なことでもない。白い壁や紙を眺めていると、旋律は線となり、和音は色の重なりとなって、リズムを持って動き出すのを感じる。・・・。色即是空、空即是色。