夕焼けの空を描きたいな、そう思ってもその空は一瞬です。これは、以前イタリアを旅行したときヴェネチアからボローニャに向かう途中出合った夏の夕焼けです。その時は絵の具も何も持っていなくて、小さな手帳にボールペンで描きとめただけ。ここはオレンジ、ここはグレー・・・。1年半前の記憶を頼りに描いてみました。それにしても記憶ってこんなに頼りにならないものなのか・・・もしその時の写真があったならこれとは随分違うんだろうな。記憶が思いもよらない形に変貌していく場合が多いけれど、それは発酵したんだと思うことにしています。熟成ならいいけれど腐らないようにしなくちゃね。
2008.1.3