イタリア旅行記

toscana1.jpg夏休み10日間ほどイタリアへ行ってきました。夏のイタリアはみんなバカンスに出かけてしまっているので殆んどのお店、レストランはお休み。友人宅ですっかりお世話になり、近所の陽気なイタリア人の方たちや、ラッパや車のクラクションのまねをするオウムとも出会え、とても楽しい旅行でした。

今回はトスカ-ナ地方を中心にまわりました。はじめはアドリア海を渡るというプランでしたが、ちょっと笑えるハプニングがあったりして、結局、友達の住まいのあるボロ-ニャを基点にあちこちまわる事にしました。ボロ-ニャは何処へ行くにも結構便利な街です。

まず、ボロ-ニャからユ-ロスタ-でフィレンツェまで行き、そこから1時間半ほどバスに乗ってシエナへ。フィレンツェもシエナも人の多さは渋谷なみ。だけどさすが、シエナの建物の色は、「シエナ色」でした。ここでバ-ントシェンナとロ-シェンナの顔料をお買い物。思ったより本場の顔料は暗めなのか~と思ったら、サングラスをかけたままでした。絵具は日本でも手に入るけれどせっかくなので記念に購入。もちろん、トスカ-ナの紙もGET!

宿へは更にバスに乗って40分ほどの郊外。バスの運転はアグレッシブで、30キロ制限の細い田舎道を90キロ近くで飛ばしてくれました。・・・緊張。

太陽の強い光、明るい土の色、そしてトスカ-ナは何といっても緑の色が違います。日本では目にしない背の低い黄緑色。こんな黄緑の絵具はどうやって使うんだろう?と、なかなか減らなかった色もこういうところで使うんだな。下はシエナ郊外のホテルの窓から見た景色。のんびりとしたところで、明け方ニワトリの鳴き声で目が覚めました。朝食前に近くを散歩。葡萄や木苺などがたわわでした。いつのまにか散歩どころか、つまみ食いに夢中。siena.jpg

このあと、シエナから足を伸ばしてヴォルテ-ラというちょっと小さな街まで行くことに。途中1日3本しかないバスを待たねばならず、4時間ほどコッレ・ディ・ヴァル・デ・エルサという小さいな町を散策。「あんたの住んでるところより食べ物だって美味しいし、綺麗な町なのよ!」とすれ違いざまに言い放つおばさん。最近出来たばかりのガラスのエレベ-タ-に乗って展望台に上ると、思わず「わ-!外国みたい!!」って。・・外国だよ。ここエルサは別名クリスタルの街なんだそうです。時間つぶしに寄った町は、思いのほか素敵なところでした。さて、やっとバスに乗り込んで1時間近く。標高555mの高台にある中世の面影を残す、石(アラバスタ-)の街ヴォルテ-ラへ。延々と続く不思議な色の大地、これまた唸るほどの絶景。唸った。高台にあるのでかなり涼しく、風も強め。これもトスカ-ナなのか・・・。広がる大地があまりに凄くて、これは絵には描けません。。。建物の一つにちょっと不思議な入り口を見つけ、地元らしき人に聞いてみると、そこを通り抜けた空き地で、週1くらいのペ-スでトラック数十台がやってきて、バザ-が開かれるとのこと。行ってみると丁度バザ-、やってました。お昼のお弁当用にトマトとオレンジを買い、豚の丸焼き(?)ポルケッタのサンドイッチを作ってもらいました。これ、フィレンツェの切符売り場で食べました。東京駅でこんなことしたことないな~。  venezia.jpg 

トスカ-ナから帰って、ボロ-ニャでゆっくりし、今度は日帰りでベネチアへ。ベネチアも観光客でいっぱいだったけれど、一歩路地裏に入ると、しんと静かな空間が広がるから不思議。

日本の海は何度も見ているけれど、初めて見た外国の海。海ってこんな緑色もあったのか~。塩の匂いも全然しない。ベネチアは熱海みたいなもんだし夏場は臭いと聞いていたけれど。いや、この海の色をみることが出来ただけでもヨカッタ。

そしてそして、旅行の締めくくりは、ボロ-ニャ郊外の城、ドッツァへ。ここはワインの城。ワインに囲まれ幸せいっぱいでした!

2006/9/6

 

 

「イタリア旅行記」への2件のフィードバック

  1. イタリア旅行、楽しいものだったようだねえ。良いな良いな。なかなかアグレッシヴなところがノザワ流?出雲は相変わらずなんにもない。甘くないワインも甘くないシリアルもない謎の土地だぞー。

  2. イタリア、なかなかの珍道中でしたよ。前回はハッピ-アワ-(5時半になるとバ-ルでワインを頼むと結構なおつまみが食べ放題になる)を欠かさず楽しんだけど、今回はお店がヴァカンス中だったので残念でした。あんなに長期でどこもお店が休みだなんて日本じゃ考えられないな。そちらは年中ヴァカンスのようなものなのか。でも、・・・甘くないワイン無くてもちょっと出ればバナナビ-ルがあるじゃないか!

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