red lily

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前回 モチーフの写真を載せましたが、それらも並べています。この花束、この前の水彩画の教室で用意していただいた物ですが、ちょっと変わった色調の花束で、赤やオレンジ色の百合や紫の濃い紫陽花、真っ白なトルコ桔梗・・・でした。教室の後いただいて帰って早速描いてみました。自分で選ぶとこういう色にはならないだろうな・・・などと考えながら、何だか新鮮な気分。服でも何でも、自分の定番からなかなか ぬけられないものだけれど、こうして他の人が選んだ物を描いてみるのもなかなか面白いものです。

ホームページの水彩画(watercolor)のページをリニューアルしてみました。このnotebookに載っているものもいくつかありますが、殆んどはまだ載せていない風景や少し大きめの静物の水彩画です。またそちらもぼちぼち更新していこうと思っています。

2008.6.25

モチーフたち、テーマ

21.jpg 所狭しと仕事場に並べられたモチーフたち。これまで私が作ってきた版のしごとでは、風景や記憶をモチーフとしていたので 絵を作るときに具体的なモノはたいして必要なかった。だが、こういう水彩画を描くようになって 随分モノが増えてきた。

水彩画だからといって、モノが無くては描けない訳ではないのだが、色や形を追いかけていく時に自分の中からでてくるものだけでは物足りなくて、何か取っ掛かりになるものが欲しかったのだ。

集まってしまったもの達を見ていると 不思議な形をした木の実や貝殻、光をキラリと反射する透明なガラスや、金属をぐるりと曲げて作った置物。有機的な植物の繊細な色や形と、無機的なものの冷たい質感。「無機的なものと有機的なもの」これらを対比させて版の作品にもよく取り入れるのだが、特に意識せずに そういうものを気に入って集めてしまっていた。221.jpg

・・・対比。画面の奥行きというものを煩わしく感じ、もっと平坦で、イメージ性よりも物質的なものを強調したかったから、異質な物を対比をさせて並列にして展示するというスタイルを何度かとって来た。しかし、これでは結局、画面を弱くしてしまうのではないだろうか?画面の奥行きを煩わしく思うことが、作品自体の力や深さも削いでしまっているのかもしれない。

16.jpg人間の意識はフォーカスを絞ることで対象の意味付けをしていくものであり、中心視野の狭い範囲内でしか最高の視力と意識の重み付けが出来ないものだから、2つのモノを並列させてしまうと、見るほうは 自分の頭で全体像を再構成しなくてはならず、今見ているもの に対する意識を拡散させてしまうものらしい。

「白とか黒とかいう音があるのではなくて、一つの響のなかにたくさんの色がある。たくさん、ではなくて、全部かもしれない。その、全部の色を持った一つの響が、時間のうつろい、音の繋がり方、そして聞き手の心によって、いろいろな色に聞こえる、、、、、」こんな有難い話をしてくれた音楽家でもある友人の言葉を、自分なりに噛み砕き、まだまだ全然、消化はしきれていないけれど7月の展示に向けて作品を作っている。

全は一なり、一は全なり、 か・・・

2008.6.9

 

 

小物

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先日モチーフにいいなと思って買ったアンティーク物のレースとカクテルグラス。ブルーの花瓶とバラの色がちょっと合わなかったかな?と思ったので、バラを胡蝶蘭に変えて、背景の色も変えて、もう1つはレースの種類を変えて、というように続けて何枚か描きました。描いた他の絵はそのうちホームページのwatercolorのコーナーをリニューアルして載せるつもりです。

風邪を引いてしまったか、 喉が真赤に腫れてしまいました。しかし、絵を描いている間だけはその痛みも忘れてしまいます。丁度今日は仕事も休みだし、また描きます。来週は洋画科の学生さん達に水彩画をレクチャーする予定なので 説明に使えるものも描いておかなくちゃ・・・。

さて、女子美術大学で行われる夏の恒例「アートセミナー」webでの申し込み受付も開始したようです。私の担当する水彩画の講座は2つ、Informationのページからリンクしています。今回、顔写真も送ってと言われたのでまじめに提出したら、な~んだ、皆さん載せてないじゃないの・・恥かしいなぁ。 生真面目すぎた。

2008.5.20

ホワイトピーチオベーション

peach.jpg  去年の冬に 買ったコーヒーオベーションに続き、これは今日、手に入れたホワイトピーチオベーション。あまり多くは出回っていない品種だそうですが、少しオレンジがかったやわらかなピンクが何とも美味しそうな色のミニバラです。

今日入荷するとわかっていたので、この花を描こうと何冊か買い込んでいたスケッチブック、まだ使ったことのない紙で、それぞれの紙を試してみたくて数枚一気に描きました。たくさんの蕾が開いたら、もうちょっと大きな紙にも描いてみようと思います。

美味しい物を食べる前はわくわくするけれど満腹になると楽しみが終わってしまったみたいで悲しい気持ち、絵も描く前は目がぎらぎらするけれど、描き終わっってしまうとなんだかちょっとさびしい気持ち、でも絵はいくら描いてもお腹いっぱいにならないな。

2008.5.10

音楽と一緒に

gerbera41.jpg 春休みに続き、5月の連休は 版画の制作を、またもや一気に・・・。天気に振り回されながらやっと終えた腐蝕の次は「刷り」です。刷りはひたすらやるしかないので、アップテンポでリズミカルな音楽に乗りながらの作業。絵を考えるときは無音の空間が大事ですが、作業に入ると音楽がないとなかなか捗らないのです。しかもボリューム大きめ。それにしても、版画は揮発性の薬品なども使うので肌は荒れるは、狭い工房で大きな銅の板を振り回すせいか手足のあちこちにはぶつけた跡、それから刷りごときで情けないけれど軽い筋肉痛。。。最近 運動不足だなあ。学生時代、先生に「版画は、1に体力 2に体力 3,4がなくて5にセンス」と言われたけれど、版画はほんとに体力勝負。かつては腹筋がわれるほど鍛えたものでした。

そんな版画に比べると水彩はじつに健康的だなぁと思います。肌荒れもしないし、ぶつけた跡も出来ないし。無くなってしまった銅版のインクを発注して届くまでの間何も出来なかったので、これまた大好きな音楽を聴きながら花束を何枚か描きました。納車の時に車やさんからいただいた物です。

2008.5.3

ヒメウツギ

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庭にヒメウギの咲く季節になりました。工房の入り口にたくさんの白い花が綺麗です。しかし、ドアを開け閉めするたびにヒメウツギまで挟んでしまって、ちょっとかわいそう。

さて、新しい車を納車しました。お昼にパンを買いに行ったついでに寄ったディーラーで、そのまま契約してしまった今回の車ですが、車はパンのようにはいきません。いろんな手続きを済ませてやっと我が家にやってきました。一代目の車と比べるとハンドルもくるくる回って軽いし、視界も違います。乗りやすい車だけれど慣れるまではちょっと大変そう。こんなにも違うものなのですね。。。 以前に編集した音楽テープ、今度の車では使えないので また新しいサウンドを作らなくちゃ!

2008.4.26 

チューリップ

tulip1.jpg今日はいい天気で良かったです。

早速 待ち構えていた銅版画の製版を朝からはじめました。腐蝕をはじめてしまえば、あとはそのことを忘れないようにするだけ。コトコト鍋を煮込んで料理が出来上がるのを待つのと一緒。

版を腐蝕している間に描いたチューリップです。

さて、あさって日曜日から青葉台東急セミナーBEで新しく水彩画の講座がスタートします。また、毎年恒例の女子美術大学アートセミナー、とりあえず2008年の日程が決まりました。

2008.4.11

港の見える丘公園

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昨日は、水彩画教室の皆さんと室内を飛び出して 朝から横浜の港の見える丘公園へスケッチに出かけました。最高のお天気に恵まれ、一緒にスケッチを楽しみました。上はフランス山の鬱蒼とした木々の間からちらりと見えたベイブリッジ。この題材(ベイブリッジ)は、私の版画やペーパーワークの作品などにも何度も登場していますが、こうやってスケッチをするのは初めてです。 

スケッチしていると、冷やかし半分覗き込んでくる人々、話し掛けてきたり、昨日は一緒に写真にまで収まっちゃったり、部屋のなかで描いているのとはまた違った楽しさもあります。

外で食べるおにぎりはまた格別、腕半分日焼けして、外の空気をいっぱい吸った1日でした。

2008.4.7

査定

車を買い換えることにした。10年を越え歳はとったがまだまだ元気、動かなくなるまで共にしようと思っていたが、バッテリーもデカく ハイオクを大食いする車をとうとう養いきれなくなってしまったのだ。そこで、まずは下取りすると幾らになるのか他社ディーラーに査定してもらったところ なんと0円。10年越えれば仕方ないですねと バッサリ。 走行距離も少ないし、ちょっと珍しい逆輸入車で愛着もあったし、6ヶ月ごとに点検もして大事に乗ってきたから、値のつかなかった我が車が何だかかわいそうになってしまった。まだ充分イケルと思っていたのに世間の評価ってそんなもんなんだな~・・。歳をとればそういう扱いを受けるのか。。。

と、ふと我が身と重なった。私もこの車と同じ境遇じゃないのか???車をして、嫁に行かない(行けない?)親の気持ちというものが、な~んとなくわかったような気がした。

しかし、この評価が全てじゃないぞ!いろいろなところにあたってみよう。躊躇はしたもののネットで検索、情報をいれてポン!そしてら査定に来るわ来るわ。殆んど評価をしてくれないところもあれば、「珍しいですよね 是非、引き取りたい車です」って言ってくれるところは、品定めをしてそこそこの値段をつけてくれる。いやぁ、まあ安いけれど、まだ丈夫じゃん!キミのことをわかってくれる人もいるんだね、先がありそうでよかったね。今度は思い切り高速走ってたくさん遠出もできたらいいねぇ。

車に感情移入してしまう、参った 参った。。

2008.4.3

雑記帳 golden-nozawa.com